「におい」を気にする
「におい」を気にする |
近々の超出世言葉の一つは「加齢臭」だろう。
年齢を重ねた男性(オジサン)を主な対象に使われる言葉である。
対策グッズも商売繁盛の様子だ。体臭、口臭、おなら。
「におい」に悩むのは少し前なら思春期だったが、
今では年齢不問、男女共通の悩みになったようである。
だが「におい」のために『周囲から厭われている』と確信するに至ると、
これは正常範囲を超えて病気の可能性が高くなる。
思春期に多いが、中高年期にも少なくない。
皮膚科や内科を受診することが多いのだが、
こじれる前に精神科や心療内科受診が望ましい。
これは、「対人恐怖症」の一種である。
「さんぽ鹿児島」メールレター 第142号 掲載原稿
(2015年 - 1月号)