メンタルヘルス

ストレスと健康

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ザ・ストレス



ある日、TVからメロディーにのって、
ストレス」という言葉が流れてきたときは驚きました。

二度驚いたのは、ミニスカートのウェイトレス姿がストレスを歌う、そのミスマッチでした。三度驚くことはありませんでしたが、これでストレスという言葉が日常語になるんだろうなあと思ったことを覚えています。

ストレスという言葉は、もとは機械工学の言葉だったそうです。
外からの力を加えたときに生じる歪みを意味していました。
私達の脳に外部からの「不快な刺激(ストレス)」が加わったとき、心や体に生じる歪みを、「ストレス状態」と呼ぶようになったわけです。

ところで、
ストレスのない世界など、この世に存在しません。

従って、私達はストレスへの抵抗力をそれぞれ身につけているのですが、人によって上手・下手があるようです。
なるべく上手に対処できる工夫を身につけていきたいものです。


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五月病



今この時期特有のストレス性障害に五月病があります。
新しい環境に入って、一~二ヶ月、うまく適応できないという悩みが
強くなりやすい時期です。

注意力・集中力が落ち、欠勤(欠席)や遅刻が増え、酒量も増えてきます。
こうなると、五月病の兆しあり、です。

対策は、適応の仕方、ストレスの解消の仕方などを見直し、
工夫しなおすことです。

しかし新しい環境では、相談相手もなかなか見付けられません。
慢性化すると、精神的症状として「うつ状態」や「不安状態」、
身体的症状として「過敏性腸症候群」や「円形脱毛症」などの心身症、

行動の症状として「ギャンブルやアルコールへの依存症」などの症状が出現します。


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ストレス解消法



ストレス状態の慢性化は困りものです。
そこで、ストレスに対処するコツについて少々お話ししましょう。

そのコツの一つ目は、
自分なりの生活リズムを持っている」、ということです。

仕事や家庭の程良い生活リズム、質の良い睡眠、規則正しい食事などがこれに当たります。
これに加えて、無理のない趣味を持つことがあげられます。
できれば、脳みそを使う趣味(写真、俳句など)と、身体を使う趣味(泳ぎ、ジョギングなど)と複数持つことがお勧めです。

二つ目のコツは、
人生におけるその時期にふさわしい行動や考え方(人生観)が、
 できているということ


なのですが、ちょっと言い方が難しいですね。

最後にもう少し簡単なコツを一つ、秘密でこそっと教えましょう。
一日に一回は「背伸びをしながらホッと一息つく」瞬間を作る努力です。

でも、それが案外できなくってね、と言うあなたもきっと多いのでしょうね。
忙しい現代社会、
ストレス解消も努力なしにはできないということなのでしょう。

どんな工夫もうまくいかず迷路にはまり込みそうだったら、そんなあなたは早めに専門家にご相談いただく方が良いと思います。


鹿児島新報
2002年5月5日 掲載原稿

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